2011年7月28日木曜日

ある内定者の話

みなさんこんにちは。
キャリアセンターの中村です。



今日は、ご本人からブログに載せてもいいよと了解をいただいたので、
この7月に内定を獲得した、あるOIU生についてお話をしたいと思います。
その彼、仮に、Sくんとしますね。


Sくんは元々、2011年の3月に卒業を予定していました。
ですがSくんは、卒業のタイミングを1年延ばすことに決めました。
単位が足りなかったとか、卒論を落としたとか、そういうことではありません。
希望する企業から、内定がもらえなかったからです。


Sくんが元々希望していたのは医薬品関連の企業。
就職活動中のみなさんならご存知の通り、
非常に競争率の高い、人気業種ですよね。


Sくんは希望の業界で内定をもらうため、
とても早くから就職活動を開始し、たくさんの企業を受験しました。
何十回もの企業説明会に出席し、何十回もESを提出し、
何十回の筆記試験を受験し、何十回も面接を受けました。
不合格になるたびに原因を考え、対策を練って次の企業に活かす、
その繰り返しを一年間続けました。
正直、とても苦しい一年だったと思います。
キャリアセンターにも何度も足を運んでくれ、
何度も面接練習や履歴書の添削を受けました。


それでも、Sくんは希望する業界で内定をもらうことができませんでした。


4回生の12月が過ぎようとする頃、Sくんは決断を迫られました。
難易度を落として内定の取りやすい(と思われる)企業を受験するのか、
在籍延長制度を利用し、もう一度医薬品業界にチャレンジするのか。
もちろん、在籍延長を利用したからといって、希望の業界から
内定をもらえる保証なんてどこにもありません。
むしろ、卒業が一年遅くなる分、現役と比較すると不利なくらいです。


Sくんは、それでも在籍延長制度を利用することを選びました。
自分が希望する業界を、どうしても諦められなかったからです。 
書類を提出する際、私はSくんに話しました。
「一年延ばしても、決まらないかもしれないよ」と。
Sくんは頷いて「それでも諦め切れません」と答えました。


それからのSくんは、
現役時代にも増して就職活動漬けの毎日になりました。
医薬品に関する書籍を読み漁って業界に関する知識を身につけ、
説明会の前には必ず企業の情報を収集し
(Sくんのノートは付箋と書き込みでいつもいっぱいでした)、
説明会への移動や登下校の電車内では筆記対策に没頭。
面接の前にはキャリアセンターで模擬面接を受ける。
そんな就職活動一色の生活を自らに課し、内定の獲得を目指したのです。


それから約一年がたち、4月。
毎年企業から内定の出る第一陣のタイミングです。
ですが、この時期にSくんは、まだ内定をもらっていませんでした。


言葉にならないほど不安だったろうと思います。
自分の決断に疑問を持ったこともあったろうと思います。

ですが、一年前に自分が発した言葉通り、
Sくんはけして諦めることはしませんでした。
何度不合格になっても新たな企業を探し出し、
自分がそこでどんな活躍ができるか、
どんな貢献ができるかを必死で考えて、選考に臨みました。
どれだけ不合格を突きつけられても、面接練習をするSくんの表情は、
いつも満面の笑顔であふれていました。


そして、7月20日。
偶然にも同じ日に2社の企業から(もちろん医薬品関連です)、
SくんはMR職として内定をもらうことができました。
2通の内定通知書を持ってキャリアセンターに訪れてくれたSくんの表情は、
感激とか、安堵とか、解放感とかがないまぜになって、
とてもじゃありませんが一言では言い表せない表情でした。
内定通知書を見せてつぶやいたSくんの言葉が、非常に印象的でした。
「ほんとうに、諦めないでよかった…」


希望する業界や企業で内定が取れなければ
在籍延長を使ってねと言っているわけではありません。
むしろ安易な気持ちであれば使わないほうが良いと思います。
言いたいのは、就職活動を進める上で、
けして諦めてはいけない。努力を続けなくてはいけない。ということです。
Sくんは自分の就職活動を振り返ってこう言いました。
「世の中は全然甘くなかった。自分の思い通りになんてならなかった。
でも、努力が報われないなんてこともない。それがこの内定で確信できました」


就職活動中の4回生のみなさんへ。
今は7月。春採用が一段落を迎えつつある時期です。
ですが、まだ内定をもらっていない方は、けして諦めないでください。
諦めた先には何もありません。そして努力は、必ず報われます。

がんばり方がわからないという方は、いつでもキャリアセンターに来室してください。
私たちキャリアセンターは、みなさんをサポートするためだけに存在しています。
私たちは、あらゆる努力を惜しみません。


Sくんは秋からアメリカへの旅行を計画しているそうです。
帰国後は就職後のために勉強漬けの毎日に突入するんだとか。
取らないといけない資格や、覚えなくてはいけない知識などなど…
内定が取れたからといって、ラクになるわけではありません。
ですが、「ほんと、これからがタイヘンですよ」と話すSくんは、
非常に溌剌とした、良い表情をしていました。
自分の未来に希望を持っている、一人の大人の表情でした。


私たちキャリアセンターは、大阪国際大学から巣立つすべての学生に、
こんな表情をしてもらいたいと願っています。


就職活動はこれからが終盤戦。
諦めることなく、一歩一歩がんばりましょう!!
キャリアセンターは、みなさんの来室をいつでもお待ちしていますよ!

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